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16話「停電」

ผู้เขียน: 団紡るう
last update วันที่เผยแพร่: 2026-07-01 07:12:21

 コンビニ弁当を電子レンジに入れてボタンを押した瞬間、家中の明かりが落ちた。

 完全な暗闇ではなかった。窓の外に街灯の光があった。しかしそれだけだった。三階建ての豪邸が、一瞬で真っ暗になった。

 スマホのライトをつけた。廊下を照らした。広い家がスマホ一本の光で照らせる範囲は限られていた。来た頃は広すぎると思っていた家が、暗くなると別の意味で広かった。

 音も変わった気がした。冷蔵庫の低い音が消えて、換気扇の音が消えて、気づいていなかった音が全部なくなっていた。静かなはずなのに、落ち着かなかった。

 ブレーカーを確認しに行った。異常はなかった。落ちているスイッチがなかった。家の問題ではないらしかった。

 玄関のチャイムが鳴った。

 開けると灯が立っていた。

「近所も停電していました」

 手に小さな懐中電灯を持っていた。

「持ってるんですか、そういうの」

「念のため」

 鞄から出てきたのではなかった。最初から手に持っていた。来る途中で気づいて、どこかで買ってきたのか、それとも常に持ち歩いているのか、判断できなかった。

リビングへ戻った。灯が懐中電灯で棚を照らしながら引き出しを確認し始めた
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