入籍当日、婚約者の後輩に服を剥ぎ取られた
私の名前は瀬川梨緒(せがわ りお)。
入籍をするその日、婚約者・遠藤久遠(えんどう くおん)の後輩・桐島寧々(きりしま ねね)に不倫相手だとでっち上げられ、人前で服を剥ぎ取られた。
その後、彼女はいたずらっぽく笑いながら、「ただ場を盛り上げただけだよ」と言った。
久遠は甘やかすように彼女の頭を撫でて、そうとたしなめた。
「もうやめろよ。これ以上ふざけると、梨緒が怒るぞ」
けれど寧々は、はにかみながら彼の胸元に寄り添い、私を見て小声で言った。
「ただの冗談ですよ?瀬川さんだって、そんなに心が狭くないですよね?」
久遠もすぐに口添えした。
「寧々も場が冷えるのが嫌だっただけだ。大げさにするなよ」
その場は一瞬静まり返り、みんなが私の反応を待っていた。
けれど次の瞬間、私は冷たく笑い、婚約指輪を外してその後輩に投げつけた。
「じゃあ、この入籍もあんたが代わりにやれば?」
そう、私は確かに面倒くさい女よ。
だから、入籍はやめる。