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第12話(1)

ผู้เขียน: 北川とも
last update วันที่เผยแพร่: 2026-01-07 14:00:08

 鷹津が住んでいるのは、見るからに古いマンションだった。周辺にいくらでも小ぎれいなマンションやアパートがあるためか、あまり人気のない物件なのだろう。歯が抜けたように、いくつかの部屋は空いている。

 鷹津の素行に問題はあるだろうが、刑事といえば公務員だ。もう少しマシなところに住めるだけの稼ぎも、信用もあるはずなのに、どうしてこんなところに住んでいるのかと、薄暗い通路を歩きながら、和彦はささやかな疑問を感じる。

 その疑問は、両隣が空き室となっている鷹津の部屋に足を踏み入れて、氷解した。

 古いせいか、部屋のそこかしこが傷んでいるようだった。それに、どことなく殺伐とした空気が漂っている。散らかってはいるのだが、生活臭というものが乏しい。

 ダイニングに接した二部屋のドアが空いているので、生活空間がほぼすべてが見渡せるが、おそらく鷹津は、ここに愛着や執着といった感情を持っていないのだろう。まさに、寝るためだけに必要とされている空間だ。

 新聞も何日分か畳んだままテーブルの上に放置してあり、郵便物の封すら切っていない。ここで和彦は、郵便物
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