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第50話:忠犬の異常な過保護と、神様の手料理

last update publish date: 2026-07-12 18:43:53

 帝国での、あの狂気と極甘が入り混じったお忍び旅行(という名の大規模な国家接待)から数日。

 王都の屋敷での生活は、完全に平穏を取り戻していた。

「……んん……」

 朝の柔らかい日差しが、主寝室の大きな窓から差し込んでくる。

 私は、ふかふかのベッドの中で、ゆっくりと目を開けた。

「おはようございます、ヴェラ様」

 視線を向ければ。

 私のすぐ隣で、アシュが完璧な、極上の微笑みを浮かべて私を見つめていた。

 彼の美しい銀髪が、朝日に照らされてキラキラと輝いている。

 そして何より目を引くのは、彼の首元に鈍く光る『銀の首輪』だ。

 帝都の市場で、私が何気なく「似合いそう」と言って買ってあげた、絶対隷属の呪物。

 アシュはあれ以来、お風呂に入る時も、寝る時も、絶対にこの首輪を外そうとしないのだ。

「おはよう、アシュ。……ねえ、それ、苦しくないの? 寝る時くらい外したら?」

 私が、彼の手首に巻き付いている『見えない魔力の鎖(リード)』を指差して尋ねると。

 アシュは、陶然とした表情で首を横に振った。

「とんでもありません。

 この首輪は、ヴェラ様が俺にくださった『永遠の愛の証』。

 俺と
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