雨宮澪花
幼なじみとの999回目の夜を共にしても、御影舟真(みかげ しゅうま)の情熱は、なおも狂おしいほどだった。
翌朝、朝霧汐音(あさぎり しおん)は全身に残る無数のキスマークに身を縮め、ほんの少し動いただけで、腰が痛み、背中が重く感じられた。
部屋の空気には、まだ昨夜の熱が残っている。
舟真の長くしなやかな腕が彼女を引き寄せ、抱きしめたぬくもりを味わいながら、気まぐれに言った。
「明日はちゃんとした格好して来いよ。俺と一緒に実家に帰るから」
その言葉に、汐音は目を見開いて彼を見つめた。声には希望が溢れていた。