感謝に関する研究って実は結構たくさんあって、どれも興味深い結果が出ています。『Emotion』誌に載った実験では、たった1通の感謝の手紙を書くだけで、その人の脳活動が1ヶ月後もポジティブな状態を維持するという驚きのデータがあります。面白いのは、感謝の効果が「与える側」と「受け取る側」の両方に現れる点で、これは『Social Psychological and Personality Science』の研究で明らかになりました。
例えば2010年に『Journal of Personality and Social Psychology』に掲載された研究では、被験者に感謝の日記をつけてもらったところ、3週間後には幸福感が向上し、身体的な痛みも軽減されたという結果が出ました。神経科学的なアプローチでは、感謝を感じている時に脳の報酬系が活性化することがfMRIの研究で確認されています。
個人的に興味深いのは、感謝の気持ちが他人に対する共感能力を高めるという側面です。『The Science of Gratitude』という包括的なレポートでは、職場で感謝を表現し合う習慣があるチームは生産性が15%向上するというデータも紹介されていました。